南佐久中部森林組合

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森林・林業の現状と森林組合の役割

森林・林業の現状

森林は国土保全、水源の涵養、二酸化炭素の吸収、地球温暖化防止、木材の供給、保健休養の場など、私達の生活に様々な恩恵を与えてくれています。21世紀は環境の時代とも言われる中で、人々の森林に対する関心は高まり、森林の待つ多面的な機能に対して期待をされているとともに、森林整備の積極的な取り組みを求められています。

しかし、長引く木材価格の低迷によって林業所得が減少していることから、森林所有者の経営意欲は減退し、林業労働力も減少しているため、適切な整備が行われない森林が増加するなど、森林の有する多面的機能の発揮について懸念される状況にあります。

一方、国内の森林は戦後一斉に植林された人工林が成熟し、利用可能な時代に入ったことから、合板を主に国産材の利用が進み、木材自給率も過去最低だった平成14年の18.8%から令和元年には37.8%まで回復をしています。林業・木材産業界にとって、今後更なる木材需要の創出と価格向上の取組みが重要であり、木材を活発に利活用することが森林整備の促進に繋がり、合わせて森林の持つ多面的機能の向上と山村地域の活性化も図られることとなります。

森林組合の役割

森林組合は地域の森林所有者の組織体であり、林業の中核的な担い手として森林を整備し、しっかり育てることにより森林の恩恵を次世代に引き継いでいかなければならない重要な役割を担っています。森林の持つ多面的機能が十分発揮できる森林の整備は勿論、合わせて森林資源(木材)を「伐って、使って、植える」という形で循環利用することが重要であり、林業の再生をめざし、森林所有者(組合員)と林業従事者の経済的社会的地位の向上を図るため日々取り組んでいます。

主伐後の再造林地(カラマツ3年生)
主伐後の再造林地(カラマツ3年生)
間伐後のカラマツ林
間伐後のカラマツ林